脳血管治療センター
TOP 当センターについて 脳血管内治療について スタッフプロフィール
THE JIKEI UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE

  虚血性疾患  

脳梗塞
内頚動脈狭窄症
頭蓋内狭窄症
脳梗塞
急性期脳梗塞の血管内治療 
■神経内科とのチーム医療
当院の神経内科には急性期脳梗塞の治療に特化した脳卒中チームが存在し、脳血管内治療部との連携医療を行うことで速やかなかつ最大限の治療を行っております。
■急患室への患者搬送から治療までの流れ
脳梗塞の治療効果に最も影響を与えるのは“発症してから治療開始までの時間”です。発症時間から4時間30分までの間に画像評価を完了できる患者さんは、血栓溶解剤tPA(組織プラスミノーゲン インヒビター)の静脈注射による治療を行うことがあります。

(図1)脳梗塞発症1時間で施行されたMRI所見。 
白く描出された領域は完成した脳梗塞を示す。
急患室に来院した患者さんは約15分以内に診察を完了し、約20分以内にMRIを中心とした画像評価が行われます。 画像検査にて主幹動脈と呼ばれる比較的大型の血管が閉塞していた場合、血栓溶解療法の効果が期待できないことがあります。血栓溶解療法が無効であった場合、もしくは血栓溶解療法が禁忌である患者さんに関しては血管撮影室(図2)にて脳血管内治療による血栓除去術を試行します。

(図2)手術室内に設置された最新式の血管撮影装置
脳血管内治療による血栓除去術 (機械的血栓除去術)
脳血管撮影室にて行われます。鼠径部よりカテーテルを挿入し、頚動脈に留置します。 カテーテルより造影剤を注入し、閉塞血管の確認をします。 閉塞部位により最適の血管内治療デバイスを選択し、閉塞血管の再開通を行います。(図3)

(図3)Merci Clot Retriever で治療された一症例。 完全閉塞した右内頚動脈の再開通が認められる
現在日本で使用されている機械的血栓除去デバイスは2種類があります。 2007年より日本で使用が認められるようになった Merci Clot Retriever はコルクスクリューのような形状の金属製のワイヤーをマイクロカテーテルより挿入し血栓を除去します。(図4)

(図4)Merci Clot Retriever
治療により約半数の患者に再開通が認められ、また血栓溶解療法との併用により約75%の患者に再開通が期待できます。
2011年より国内で使用が認められた Penumbraシステムはカテーテルを吸引管に接続し、持続吸引を行いながら血栓を吸いだすことによって除去します。(図5)

(図5)Penumbra システム
2014年よりステント型血栓除去デバイスが使用され始めました。(図6)ステント型血栓除去デバイスは、その有効性が海外の臨床試験でも評価されており、約80−90%の治療例で速やかな再開通が得られています。

(図6:ステント型血栓除去デバイス)
手術後の経過
再開通療法によって速やかに症状が回復する患者さんの予後は比較的良好です。MRIを中心とした治療後の画像評価を行い、また脳梗塞の起こった原因を調べるための精密検査を試行いたします。再び脳梗塞が発症することを予防するための治療も開始します。

再開通療法が無効であり広範囲の脳梗塞が完成した患者さんの場合、急性期の集中治療が必要になることがあります。脳浮腫を中心とした脳梗塞の合併症の管理が重要となります。 また急性期(約1-2週間)を乗り越えたところでできるだけ早期にリハビリテーションを開始することにより、失った機能の回復を高めます。
リハビリテーション
東京都のリハビリテーションにおける地域連携ネットワーク(地域連携クリティカルパス)は当院のリハビリテーション科が中心となって作成されています。 脳卒中の発症からできるだけ早い時期に集中したリハビリテーションを行うことが社会復帰に大きく貢献することがわかってきました。
当院では都内30箇所の回復期リハビリテーション病院、また9箇所の関連病院とネットワークを構築しており、治療速やかに回復期リハビリテーションへ移行することで、社会復帰へ向けて最大限の環境整備を行います。
次のページへ
copyright(c)2003-2005 DEPARTMENT OF NEORUSURGERY JIKEI UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE