東京慈恵会医科大学附属病院脳神経外科 脳血管内治療センター

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病気について大型脳動脈瘤の最新治療

フローダイバーターステント

大型の脳動脈瘤では、通常のコイル塞栓術では動脈瘤内の閉塞が不完全になりやすく、脳動脈瘤内の血流の再開通や再増大の可能性が高いと言われています。そのため、再治療を余儀なくされることもあります。また、周囲の神経への圧排による症状の出現も懸念されます。
近年では、こういった大型脳動脈瘤に対する最新治療として「フロダイバーターステント」が登場しました。脳動脈瘤治療で使用される通常のステントよりも網目の細かいステントです。脳動脈瘤がある血管に留置することで。脳動脈瘤内への血流を制限し、動脈瘤内の血流を停滞させ、脳動脈瘤の自然血栓化に導きます。血栓化した脳動脈瘤は縮小するため、周囲への圧排も軽減させることも期待できます。フローダイバーターステントは2015年10月より本邦での使用が認可され、当院でも2016年から治療を開始し、国内でも経験数の多い施設です。このような最新の器材を使いながら、安全・確実な治療を目指しています。

Pipeline™Flexフローダイバーターシステム
フローダイバーターステントの展開イメージ
フローダイバーターステントのシミュレーション
提供:Medtronic社
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